日本企業の分析

お菓子業界の決算書の概要 4社を比較

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比較する4社の概要

海外旅行のお土産にお菓子をもらうことがありますが、やっぱり日本のお菓子の方がおいしいと感じるのは私だけではないはずです。

日本のお菓子のレベルは非常に高い!

日本には大小様々なお菓子メーカーが存在します。そんな中でも今回は明治、江崎グリコ、森永製菓、カルビーの4社を見ていきたいと思います。

4社の概要は以下のとおりです。

明治ホールディングス株式会社

今回紹介する中で最も規模が大きいのが明治ホールディングスです。

売上の中で最も大きな割合を占めているのがヨーグルト等の発酵デイリーです。R1シリーズが大ヒット中です。

菓子部門の売上は約1割となっております。チョコレートは明治のキャッチフレーズの通りチョコレート菓子が強い会社です。

江崎グリコ

江崎グリコはお菓子、アイス、乳製品がそれぞれ売上の約1/4を占めておりバランスが良いのが特徴です。海外向けの売上高も約15%を占めております。

森永製菓

森永製菓は洋菓子メーカーとして1899年に創業した会社です。黄色いパッケージのミルクキャラメルは1914年に発売し100年以上の歴史があります。ハイチュウやウイダーinゼリーといった独自の商品があるのが強みです。

カルビー

スナック菓子の王者カルビーです。じゃがいもを使ったお菓子が売上の大半を占めていましたが、フルグラのヒットでシリアルの分野でも大きなシェアを持っています。海外事業にも力を入れており売上の約18%が海外向けの売上となっております。

お菓子の原価・費用の内訳

日本のお菓子は安くて美味しいですが原価はどのようになっているのでしょうか。4社の費用の内訳は以下のとおりとなっております。

最も原価率が高いのは明治となっています。牛乳の原価が大きく明治はヨーグルト等の乳製品が売上の大きな割合を占めているためだと思われます。

森永製菓だけは原価率が50%以下となっています。根拠は無いですがハイチュウやウイダーinゼリーの原価率は低いのではないかと推定しています。

カルビーは原価率は高いものの販管費率が低く営業利益率は4社の中で最も高くなっています。

従業員一人当たりの売上高

4社の従業員一人当たりの売上高は以下の通りです。

従業員一人当たりの売上高は森永製菓が最も高くなっています。

意外にもカルビーが最も小さくなっています。

広告宣伝費

お菓子のテレビコマーシャルを見て商品を買ったことがある人は多いのではないでしょうか。お菓子は気軽に買うことができるので広告による効果が大きく、各社は広告宣伝に力を入れています。

残念ながら明治は広告宣伝費に関する情報がありませんでした。3社の中では売上が大きい江崎グリコが最も広告宣伝費が大きくなっています。

一方でカルビーの広告宣伝費は非常に小さくなっています。カルビーの利益率が高い主な要因は広告宣伝費を抑えている点にあります。

過去10年の売上高と利益の成長

今回紹介したお菓子メーカー4社は過去10年間で売上、利益ともに成長をしております。

まずは売上から見ていきましょう。2010年と2020年の4社の売上の比較は以下のとおりです。

カルビーが大きく売上を伸ばしています。フルグラのヒットや海外事業の成長によるものだと思います。

続いて利益を見ていきましょう。

利益面では4社ともに大きく伸びていることが分かります。特に森永製菓が大きく伸びています。10年前は江崎グリコが森永製菓の約2倍の利益を稼いでいましたが逆転している状況です。

まとめ

今回はお菓子業界4社を決算書の観点から比較をしてきました。同じお菓子であっても種類によって原価にはばらつきがありそうだということが見えてきました。経営効率の面では森永製菓の強さが目立ちました。原価を抑えて、少ない従業員で売上を伸ばしており収益力を高めてきております。

昔に比べお菓子のサイズが小さくなったり100円で買えたアイスがいつのまにか140円になっていたりと、値上がり傾向にあるように思えます。原材料価格も上がっているかもしれませんが利益の推移をみると、値上げによりお菓子メーカーは相当潤っていることが決算書からも確認できます。

まだまだ国内向けの売上が中心ですから、日本のお菓子を世界に広がり大きく成長することを期待したいです。

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