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株価しか見ないの?ヤフーファイナンスので見るべきポイント

ヤフーファイナンスとは

ヤフーファイナンスはヤフー株式会社が運営する投資関連情報サイトです。企業の株価情報をリアルタイムで確認することができます。ある会社の株価を調べたい時に「会社名 株価」で検索するヤフーファイナンスのページが一番上に出てくることが多いため株価を見るために活用している方も多いのではないでしょうか。ヤフーファイナンスでは株価以外にも有用な情報をたくさん入手することができます。今回はヤフーファイナンスで確認できる様々な指標等を紹介していきます。

役立つ情報がつまった参考指標

ヤフーファイナンスで株価を調べると株価のチャートの下の方に参考指標が記載されています。参考指標には以下のような項目が掲載されています。

今回は上記の中から特に注目しておきたい情報をピックアップして解説していきます。

時価総額について

時価総額は以下の算式により求められます。

時価総額が大きい銘柄は大型株、小さい銘柄は小型株と言われています。時価総額を見れば会社の規模感を大体把握することができます。百万円単位で記載されているため慣れるまでは少し見にくいかもしれません。

配当利回り

配当利回りは以下の算式により求められます。

投資金額に対してどのぐらいの配当金が期待できるかを確認するために使われる指標です。

配当利回りが高ければ、たくさん配当を受け取れますから高ければ高い方が良いように思えますが必ずしもそうとは言えません。配当が多いということは、その企業が行なっている事業が衰退傾向にあり有望な投資先が無いため配当に回しているという場合が多いからです。逆に急成長をしているような企業の場合には、配当をするのではなく成長事業へ積極的に投資を進めている場合があります。事業が順調に成長すれば将来的にはより大きな配当を受け取ることができます。単純に配当利回りだけで投資先を決めてしまうのは非常に危険です。

PER

PERは以下の算式により求めることができます。

利益と株価を比較する指標になっています。利益に対して株価が高ければPERは高くなり、株価が低ければPERは低くなります。今後大きな成長が期待されているような銘柄であれば現在は小さい利益しか計上していなくても株価は将来の成長を見込んで高くなります。

以下はテスラとトヨタのPERです。

テスラのPERは約939倍と非常に大きいのに対してトヨタは約8.8倍となっています。

これから電気自動車が普及してテスラが大きく成長するだろうと期待されていてテスラの株価は大きく上昇しています。しかしまだそれほど大きな利益を計上していないためPERは約939倍と非常に高くなっています。

それに対してトヨタのPERは約8.8倍非常に低い水準にあります。電気自動車が普及した場合に世界のトップメーカーとしての地位が脅かされるのではないかと考えられて株価は低く抑えられています。一方で世界トップメーカーとして現時点では順調に利益を計上しているためPERは低くなっています。

PBR

PBRは以下の算式により求めることができます。

PERが分母に利益を持ってきていたのに対してPBRは純資産を持ってきています。純資産は資産−負債で求めることができます。つまり会社が持っている財産と時価総額を比較した指標です。

PERと同様に将来の成長を期待されている銘柄は高くなる傾向にあります。

参考にテスラとトヨタのPBRは以下のとおりとなっております。

やはりテスラのPBRは約30倍と非常に高い水準にあります。一方でトヨタは0.89倍と1倍を切っています。1倍を切ると会社が持っている財産よりも時価総額の方が小さいということですから、将来の成長が全く見込まれていないという見方ができます。

まとめ

今回はヤフーファイナンスに掲載されている参考指標について解説をしました。株価しか見ていないという人も多いのでは無いでしょうか。時価総額を見れば会社の大体の規模感が分かりますし、PER、PBRを見ればその銘柄が市場からどのような評価をされているかを知ることができます。今回紹介した内容は株式投資をする上では基本的な内容ばかりです。ヤフーファイナンスには他にも様々な参考情報がありますから是非活用してみてください。