海外企業の分析

EMERSON ELECTRIC CO. 決算分析

EMERSON ELECTRICってどんな会社?

会社概要

EMERSON ELECTRICの会社概要は以下のとおりです。

会社の概要
  • 本社所在地:アメリカ合衆国 ミズーリ州
  • 設立:1890年
  • 事業内容:計測、分析装置、産業用バルブ、エアコン、冷蔵庫等の開発、製造、販売事業
  • 売上高:182億ドル(2021年9月期)
  • 従業員数:86,700人(2021年9月期)

株価の推移

エマソンエレクトリックの2021年9月から過去5年間の株価の推移は以下のとおりとなっております。

株価はNYダウと概ね連動しており、コロナショック以降大きく上昇しているようです。

損益計算書分析

エマソンエレクトリックの2021年9月期の連結損益計算書の概要は以下の通りとなっております。(1ドル当たり111円で換算しています。)

もう少し詳しい損益計算書はこちら

売上高は約2兆円、粗利率は41%、税引前利益率は15.9%となっており、利益率は高い傾向にあります。売上高の内訳は以下のとおりです。

エマソンエレクトリックの事業は上記の3つに区分されます。

その中でもAutomation Solutionsが最も大きな割合を占めています。生産プロセスの自動化や効率化に寄与する製品を販売しており、バルブ、モーターポンプ等が主力製品となっております。また、これらの製品の動きを制御するシステム、ソフトウェアも取り扱っております。

物だけではなく、それらを制御するソフトウェアも一貫して生産しているため差別化ができ、高い利益率が実現できているのかもしれません。

Climate Technologiesは空調や冷蔵庫を取り扱っています。

ちなみに、エマソンエレクトリックの地域別の売上高は以下のとおりです。

約半分がアメリカ向けの売上高となっております。アジアやアフリカといった新興国向けの売上も大きくなっていることがわかります。

業績の推移

エマソンエレクトリックの過去6年間の業績の推移は以下のとおりとなっております。

2016年から19年にかけては順調に業績を伸ばしていましたが、2020年9月期は新型コロナウィルスの影響を受けてしまっているようです。とはいえ業績は非常に安定しているように見受けられます。

エマソンエレクトリックの2021年9月期の損益計算書のポイントは以下のとおりです。

貸借対照表の分析

エマソンエレクトリックの2021年9月期の連結貸借対照表の概要は以下のとおりとなっております。

資産で最も大きな金額を占めているのはのれんです。エマソンエレクトリックは成長のための手段として買収を重視しており、多くの会社を買収してきています。次いで大きな金額を占めているのは有形固定資産となっており、生産設備等が計上されていることが想定されます。

売掛金の回転期間は約2ヶ月、棚卸資産の回転期間は2.3ヶ月となっております。

まとめ

今回はエマソン・エレクトリックを取り上げました。1890年設立の伝統ある会社で、高配当銘柄として有名な企業のようです。取扱製品は幅広く、様々な産業向けに製品を販売しています。そのため非常に安定している印象を受けました。M&Aにも積極的で、のれんの計上金額も大きくなっていますがエマソンエレクトリックの企業規模や収益力を考えれば無理のない範囲で買収を進めているように思えます。

総合評価

以上を踏まえ筆者のエマソンエレクトリックの財務数値の評価は以下の通りです。