MICROSOFT CORPORATIONってどんな会社?
会社概要
MICROSOFT CORPORATIONの会社概要は以下のとおりです。
- 本社所在地:アメリカ合衆国 ワシントン州
- 設立:1975年
- 事業内容:オペレーティングシステムの開発、販売、クラウドサービス、ゲーム等
- 売上高:約18.6兆円(2021年6月期)
- 従業員数:181,000人(2021年6月期)
株価の推移
マイクロソフトの2021年9月から過去5年間の株価の推移は以下のとおりです。
株価は右肩上がりで推移していることがわかります。
損益計算書分析
マイクロソフトの2021年6月期の連結損益計算書の概要は以下の通りとなっております。
売上高は18.6兆円、粗利率は68.9%、営業利益率は41.5%です。利益率が非常に高いことがわかります。最終利益が6.8兆円というのは驚異的です。
売上高の内訳
マイクロソフトの売上高の内訳は以下のとおりとなっております。
最も大きな割合を占めているのはサーバーやクラウドサービスとなっております。近年ではAzureというクラウドサービスが急速に伸びており、マイクロソフトの業績を牽引しています。
ついで大きな売上を占めているのはOffice製品となっております。Word、Excel、Outlookといったソフトはビジネスでは欠かせないソフトとなっております。サブスクリプション形式での販売が伸びてきているようです。
Windowsの売上は約2.5兆円となっております。マイクロソフトといえばWindowsというイメージがありましたが売上に占める割合は約14%となっております。
販管費の内訳
マイクロソフトの販管費の内訳は以下のとおりとなっております。
研究開発費は約2.3兆円と巨額の費用が投じられています。販売費もほとんど同じ金額が計上されています。
マイクロソフトが提供するソフト、サービスは世界中人が利用しているため販売にも費用がかかります。マイクロソフトが直接販売する直販の他に販売代理店を通じた販売も行っています。
過去の業績の推移
マイクロソフトの過去6年間の業績の推移は以下のとおりとなっております。
過去6年間で売上、利益共に大きく成長していることがわかります。特にクラウドサービスが大きく伸びています。
マイクロソフトの2021年6月期の損益計算書のポイントは以下のとおりです。
- 利益率が非常に高い
- Azure等のクラウド事業が大きな割合を占める
- 研究開発に巨額の費用を投じている
貸借対照表の分析
マイクロソフトの2021年6月期のの連結貸借対照表の概要は以下のとおりとなっております。
資産総額は37兆円となっております。最も大きな金額を占めているのは有価証券です。余剰資金を運用しており米国債等の債権を中心にで運用しています。
売掛金の回転期間は約2.7ヶ月となっております。WindowsやOfficeを搭載するパソコンメーカーや販売代理店向けの売掛金が計上されていることが想定されます。
有形固定資産は6.6兆円と巨額の資産が計上されています。クラウド事業向けの資産が計上されていることが想定されます。同業者のアマゾンやGoogleも巨額の有形固定資産が計上されていました。クラウド事業には巨額の投資が必要で今後はこれらの企業の寡占が進みそうです。
まとめ
今回はマイクロソフトを取り上げました。スマートフォンの分野では存在感をあまり出せていなかったマイクロソフトでしたが、クラウド事業の躍進により時価総額世界1位に返り咲きました。Windowsは圧倒的なシェアを誇っていますし、ビジネスの世界ではOfficeのソフトは欠かすことができません。今後も強固な顧客基盤が揺らぐことはないでしょうから安定して利益を計上し続けることが見込まれます。
総合評価
以上を踏まえ筆者のMICROSOFT CORPORATIONの財務数値の評価は以下の通りです。