日本企業の分析

大和ハウス工業株式会社 決算分析

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大和ハウス工業株式会社ってどんな会社?

大和ハウス工業株式会社は大阪市に本社を置く会社です。事業の内容は幅広く、戸建住宅の販売、賃貸、マンションの分譲、商業施設、事業施設の開発、建設、管理運営事業等の建物に関する様々な事業を行なっております。2020年3月期の連結売上高は4兆3,802億円、連結従業員数は47,133人の大企業です。1955年にパイプハウスを発売して事業をスタートしました。このパイプハウスは家の骨組みや壁を工場で生産して現場で組み立てを行うという当時としては画期的な方法で、建築の工業化を実現しました。ベビーブームによる建築需要もあり規模を拡大し1961年に大阪証券取引所へ上場を果たしました。

各種指標及び株価の推移

株価の推移

大和ハウス工業の2020年3月期から過去5年間の株価の推移は以下のとおりです。

株価は比較的安定して推移していることが分かります。

各種指標(2020年3月時点)

株価収益率(PER)9.04倍 

株価純資産倍率(PBR) 1 .30倍

株価収益率と株価純資産倍率は共に標準的で市場からは一定の評価を得ている会社のようです。

損益計算書分析

大和ハウス工業株式会社の2020年3月期の連結損益計算書の概要は以下の通りとなっております。

売上高は4.3兆円、粗利率は19.8%、営業利益率は8.7%となっております。

売上高の内訳

大和ハウス工業は以下の6つの事業を行なっており売上高の内訳は以下の通りです。

大和ハウスは社名から連想する戸建の会社のイメージがありましたが、戸建住宅の割合は1割強しかありません。物流倉庫等の事業施設、商業施設や賃貸住宅が大きな割合を占めていることが分かります。

販管費について

販管費率は11.1%とあまり高くありません。販管費の内訳は以下の通りとなっております。

人件費が大きな割合を占めていることが分かります。テレビCMもよく見ますが広告宣伝費は327億円となっております。固定資産を多く保有しているため固定資産税の負担が大きく、租税公課も317億円と巨額になっております。

貸借対照表分析

大和ハウス工業株式会社の2020年3月期の連結貸借対照表の概要は以下の通りとなっております。

販売用不動産が仕掛り中のものも含めて約9,000億円も計上されております。固定資産は土地や建物が大きな金額となっております。こちらは主に賃貸用の不動産が計上されております。2020年12月期の賃貸等不動産の簿価と時価の金額は以下の通りです。

上記の通り約1.1兆円もの不動産を賃貸用に保有していることが分かります。大和ハウスはメーカーというイメージが強かったのですが、こうしてみると不動産会社としての側面も強いようです。

セグメント別分析

大和ハウス工業のセグメント別の業績の概要は以下のとおりです。

全てのセグメントで利益が出ていることが分かります。特に商業施設セグメントは利益率が高いことが分かります。大和ハウス工業は順調に売上を拡大してきており、過去4年間で37%も売上が増加しております。

セグメント別の2016年3月期と、2020年3月期の売上と利益の比較は以下のとおりとなっております。

売上、利益共に商業施設や事業施設の売上と利益が大きく増加していることが分かります。ここ数年景気が良かったためか、ホテルや物流施設、大型商業施設の需要が多かったのだと思われます。新型コロナウィルスの影響でホテルや商業施設の需要は落ち込んでいるようですが、eコマースは順調ですから物流施設は底堅い需要があるようです。

まとめ

今回は戸建住宅、マンション、商業施設、事業施設といった建物に関する幅広い事業を手掛ける大和ハウス工業を取り上げました。大和ハウスは建物の販売と賃貸の両方を行なっておりますが、その内訳に関するデータがなく、あまり詳細な分析ができなかったというのが正直なところです。

幅広い事業を行なっていおり、建設だけではなく賃貸住宅や物流倉庫の保守管理事業は安定的に収益を確保することができる事業となっております。ま幅広い事業で培ってきた大和ハウスのノウハウに基づいた最適な、建物を設計、施工できる点も大きな強みになっているのではないかと感じました。またリノベーションや医療施設、物流施設といった事業は今後も成長が期待できる分野だと思います。

総合評価

以上を踏まえ筆者のダイワハウス工業株式会社の財務数値の評価は以下の通りです。

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