日本企業の分析

ホシザキ株式会社 決算分析

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ホシザキ株式会社ってどんな会社?

ホシザキ株式会社は愛知県豊明市に本社を置くフードサービス機器の開発、製造、販売、保守を行なっている会社です。2019年12月期の連結売上高は2,901億円、連結従業員数は13,049人の大企業です。ホシザキ株式会社は1947年に日本ミシン製造会社(現ブラザー工業株式会社)の協力工場として事業をスタートさせました。その後ジュースの自動販売機や全自動製氷機、生ビールディスペンサー等の製品を発売し事業を拡大しました。2008年に東京証券取引所市場第1部へ上場を果たしました。

各種指標及び株価の推移

株価の推移

ホシザキ株式会社の2019年12月から過去5年間の株価の推移は以下のとおりとなっております。

株価は2018年ごろまでは上昇傾向にありましたが一時急落をしていることが分かります。

各種指標(2019年12月時点)

自己資本比率 68.4%

株価収益率(PER) 28.86倍

株価純資産倍率(PBR)  2.93倍

自己資本比率は68.4%と高い水準にあり財務体質は健全なようです。株価収益率と株価純資産倍率は高いため市場からの期待が大きい銘柄であることが分かります。

損益分析

ホシザキ株式会社の2019年12月期の連結損益計算書の概要は以下のとおりです。

売上高の内訳は以下のとおりとなっております。

やはり冷蔵庫が最も大きな割合を占めているようです。特に注目すべきなのは保守・修理でしょう。全体の17%も占めており安定的な収益が見込めます。

粗利率は37%と比較的高い水準にあります。営業利益率も10%を超えており高収益企業であることが分かります。販管費の内訳は以下のとおりとなっております。


詳細な開示が無いためその他が多くなってしまっておりますが、人件費が大きな割合を占めていることが分かります。取り扱っている製品が飲食店や小売店向けのが多く保守も行なっているためきめ細かな営業活動が必要です。そのため全国各地に営業拠点を展開を抱えており、人件費が多くなっているようです。

貸借対照表分析

ホシザキ株式会社の2019年12月期の連結貸借対照表の概要は以下のとおりです。

上記の通り現預金が2,150億円もあり総資産全体の61%を占めています。負債総額に2倍近い水準にあり、持ちすぎ感も否めないところです。

一方で棚卸資産の回転期間は約2ヶ月となっております。製品ラインナップが多様な割には棚卸資産は少ないといった印象です。

有形固定資産は建物や土地が多く計上されており、機械装置は約80億円となっております。2019年12月期の有形固定資産の取得による支出はわずか38億円となっておりました。ことからホシザキの工場では主に外部から部品を買い集めて組み立てを行なっているだけなのではないかと推測できます。

ホシザキの連結貸借対照表を見る限り財務体質は非常に健全で不景気には非常に強い会社では無いかと推定できます。

セグメント別分析

ホシザキ株式会社は地域別にセグメントを識別しております。セグメント別の業績の推移は以下のとおりとなっております。

上記の通り、日本向けの売上が全体の3分の2を占め、残りが海外向けの売上となっていることが分かります。アメリカ向けは利益率が高い傾向にありましたが近年は低下傾向にあるようです。アジア・欧州向けの売上の伸び率が高いようですが、まだまだ全体に占める割合は小さいようです。

まとめ

今回はフードサービス機器の製造、販売事業を行うホシザキ株式会社を取り上げました。業務用厨房機器では非常に高いシェアを占めているため利益率が高い会社であることが分かりました。一方で会社の規模の割に製造設備や研究開発にはそれほど大きな投資はしていないようです。おそらく営業力が非常に強い会社で他社追随を許さない強力な販売網を持っているのでは無いかと推定できます。営業部門が顧客のニーズを吸い上げて、外部の協力メーカーと一緒により良い製品を生み出しているのだと思います。財務体質は非常に健全です。現預金を多く持っており資本効率の面で評価を落としてしまうかもしれません。個人的には有事に備えて多くの現預金を保有しておいたほうがいいと思いますから、現預金を余分に持つポリシーは貫いてもらいたいです。

総合評価

以上を踏まえ筆者のホシザキ株式会社の財務数値の評価は以下の通りです。

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